2日の夜、TVで佐藤隆太を見ました。
新婚らしい彼は、気取るでもなくのろけでもなく、
実に自然に「お嫁さんのことが好きだ」と話していました。
なんて素敵な内面イケメンなんだろうと思いました。
彼のような男になりたいと思いました。
これだけだったら、いつものように
「あー俺もまず相手見つけるとこから始めなきゃなー」で終わりでした。
同じ番組で、優香を見ました。
彼女は、いい恋愛ができないと言っていました。
その原因が「心の壁」にあると話していたような気がします。
過去につらい経験をしたために他人に心を開けないのだ、と。
自分を曝け出すことができなければいい恋愛ができない、と。
ATフィールドかよ、と思いました。
自分はどうかな、と。
自分の内面とは何度も向き合ってきたと思うけど、
それを誰かに吐露することってとても少ない。
特に、自分の醜い内面は人に見せないようにしてきた。
別に自分は、つらいというほどの経験はしていないと思う。
ただ、自分は常に人から評価されることを恐れていた。
いつからかはわからない。何かきっかけがあったかどうかさえも。
でも「ダメな奴だ」と思われることが怖くて、必要以上に自分を着飾った。
自分のダメなところを出さないようにした。
結果他人からどう見えているかは知らないし、
鋭い友人にはそんなお粗末な自尊心など見抜かれているだろうとも思う。
いい恋愛ができない、か。
心の底にずっと引っかかっていたけど、一度も向き合おうとしなかったことは。
受け入れることを拒否してきたことは?
「僕には彼女ができない」
その一点。
いま、間違いなく認めた。
認めた時に初めて気付いた。 これ、パラダイムだ。
「自分にはまともなレンアイができない」というパラダイム。
「上手くいかないのは不器用だから、不運だから」と逃げてきた。
「できなくてもいい」「焦らなくていい」とごまかしてきた。
いつのまにか、「彼女がいない自分」に対して
自分自身が腫れ物に触るような扱いをしていた。
かなり強固な壁が出来上がっていた。
「自分には何が足りないのか」とずっと考えてきた。
でも足りないんじゃなかった、根っこの認識が間違っていた。
思い返せばいつも恋をしながら、
「期待してはいけない」「どうせ無理だ」と思い続けた。
そしてひとつ終わるたびに新しい壁を作った。
そのたび、見苦しく「過去」から延びる小さな希望の糸にすがって。
今となってはもう、恋愛感情もその意欲もまったく存在しない。
「就職してから新しい出会いを見つけよう、頑張ろう」
そう思いながら、その一方で「どうでもいい」と思ってる。
その自分から逃げるために、あえて毎日が楽しいと思うようにした。
意図的に、「レンアイに関する思考」を避け続けた。
これはそれなりに効果があって、毎日が充実して満足するようになった。
でもそれはパラダイムからの逃げだ。
「自分には勉強は向いてない」と授業を放棄する子供と同じだ。
悲しくなった。無性に寂しくなった。
吐き気がするほどつらかった。
でも気付いてしまった。
涙は出なかった。
―――これが本音か。
心から誰かを「好きだ」と言いたい。
言えるようになりたい。言える誰かが欲しい。
でも、ブレーキ踏みながらアクセル踏んだら壊れるんだよね?
今この思考を続けているだけでも、かなりつらい。
だからなんとかしてブレーキから足をどかしたい。
せめて卒業までに、このパラダイムをクリアリングしたい。
助けてください。
このクソみたいなパラダイムをクリアリングできる人、
できなくてもいい、こんなめんどくさい自分の話を聞いてくれる人、
いませんか。
いると信じていいですか。
目は閉じてる方が楽 夢だけ見ればいい
口も閉じれば 呆れる嘘は聞かずに済む
そうやって作った 頑丈な扉
この世で一番固い壁で 囲んだ部屋
ところが孤独を望んだ筈の 両耳が待つのは
この世で一番柔らかい ノックの音
「プレゼント」by BUMP OF CHICKEN
気持ち悪いほどしっくりくる歌詞。
でも。
「このままだっていいんだよ」とだけは、絶対思わないんだ。
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