昨日の投稿は困り果てた愚痴でしたが、
まぁ落ち着いて考えてみれば。
忙しかったらそれはそれで愚痴るんですよ僕の性格的に(ひどい
書くことで自分に発破かけて、やる気出そうって魂胆。
よく使う手です。
で、まぁ参考書探しに書籍部行ったんですよあの後。
目当ての書は見つかりませんでした。
しかし何やら気になる本を発見。
津原泰水「ブラバン」
ハードカバー小説衝動買いですっ!(えー
一度失敗してるのにも関わらず、懲りずに吹奏楽のお話。
いわゆる「ジャケ買い」でしょーか。
お金ないのに
―――吹奏楽部を再結成しよう。
元・弦バス弾きの他片(たひら)に話を持ちかけてきたのは、
1年先輩でペット吹きだった桜井さん。
高校卒業以来弦バスに触れていない彼、
他片が25年前を振り返る形で回想は進みます。
この手の話の厳しいところは、登場人物が多いこと。
吹奏楽部という設定上、どうしてもたくさんの人間が出てきます。
ただでさえややこしいところに現在と回想が入り乱れるもんだから、
読んでるうちに分かんなくなるんですよね……
だからだらだら読もうにも、頭はけっこう使いますよ。
小説としての出来はぼちぼちだけど、最後まで面白く読めました。
時折いいシーンがあるんですよねー。
「この一行の輝きが忘れられない」とでも言いましょうか。
初心者でチューバを吹き始めた唐木君が、
ユーフォにコンバートするまでのくだりが秀逸。
あとは主人公の弦バス弾きの視点が非常に興味深かった。
だからもしかしたらやまとは気に入るかも、共感で(笑)
あとは80年代のロックグループが次々出てきます。
僕の場合、名前くらいは……って感じなので、勿体無い。
当時の洋楽に詳しい人が読むと、もっと楽しめると思います。
ただひとつ最大の難点。
年老いた現在の主人公の答「音楽なんて徒労にすぎない」
その結論には、納得がいきませんでした。
年を重ねるごとに苦労を重ねてきた、彼なりの台詞だけれど。
音楽は何も与えてくれない、与えられていると錯覚する僕らがいるだけだ。
そんな台詞。俺は全力で反駁するよ。
今日明日は、後輩達のリハーサル。
演奏はできないまでも、
ひねくれてしまった彼の理屈を一蹴できるほどの何かを共有できるように。
俺も、自分にできることを頑張ろうと思う。
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