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カモミールの香りにのせて、日常を書きとめていこう。ただ徒然と。
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少年ジャンプに「バクマン」というマンガがあります。
読んでるうちに気になることがあったので書いておこうかと。
既にどこかで誰かが述べたことかもしれないけれど、
自分が思って自分が考えたことなので書いておきたい。
なのでマンガの話と見せかけて「思考」カテゴリです。

「バクマン」
はジャンプのアンケート至上主義を浮き彫りにしました。
アンケートで人気の順位をつけられ、
順位の低いものから順に打ち切りになるというシステム。

主人公、サイコーシュージンのコンビはマンガ家「亜城木夢叶」となり、
人気を獲る、アニメ化することを目標にしています。

いわゆる「えげつない話」でデビューした彼らでしたが、
担当編集のギャグマンガ好きに飲まれる形で(経緯は省略します)
現在はギャグマンガでの連載を狙って新作を描いています。

その担当編集の論理が
「ギャグを織り交ぜたマンガはストーリーマンガと比べて
順位が変動しにくい、打ち切られにくい」
というものでした。

この論理も、主人公たちの目標「アニメ化」も、
極端な話「ウケるためにマンガを描く」手法です。
ウケればジャンルは問わない。
なまじ才能があるだけに、それで上手くいっているように見えます。
アンケートで1位を取ったとき、担当編集は泣いて喜んでいました。

一方、ライバルである人気マンガ家「新妻エイジ」の台詞。
「亜城木先生、器用貧乏にならなければいいんですケド」
彼はマンガが好きで好きでマンガ家になり、
自分が描きたいマンガを描くだけが目的です。
そのためなら編集部の意向もすべて無視するというタイプです。
しかしその結果人気を得ているため、我儘も黙認されている。

同じような話を、先日発売された「ONE PIECE」最新刊で見ました。
読者から作者への質問コーナー「SBS」にて。
「僕が担当編集に最初に言うことは、『僕にアイデアを出すな』です」
自分が描きたい世界を、自分で考えたアイデアだけで描く。
ひとりよがりとも取れますが、
その結果、確実に圧倒的なまでの人気を得ています。
ここ最近の異常なまでの盛り上がりといい、只事ではありません。
尾田先生のマンガを描く動機として考えられるのが、
「僕は子供の頃の自分が面白いと思う話を描き続ける」
ニュアンスは違うかもしれませんが、そんな感じだったような気がします。


ここで少し話は変わりますが。
先日受講したセミナーで、「『ほめる』の危険性」という話がありました。
詳細はここでは述べませんが、抽象的な褒められ方をして育った人は
「他人から評価されることでアイデンティティを得る」
「評価されないと生きていけない」
「評価を得るために行動する」
「悪い評価をされることを極端に恐れる」

人間になるという話でした。(若干誇張があるかもしれませんが)

この話は個人的にとても刺さったのですが、
これが「バクマン」の主人公の話と何故か混ざりました。

亜城木夢叶の目標は、アニメ化です。
つまり連載で人気を獲ること。ウケること。読者から評価されること。
彼らは評価されるための手段としてマンガを描いていると捉えられます。

一方の新妻エイジは、マンガを描くこと自体が目的です。
編集部や読者からの評価などまるで興味がなく、
しかし結果として数々の奇行を起こしても
周囲から「認められる」一流マンガ家となっています。
そして彼は自分が人気マンガ家であることを驕らず、
亜城木夢叶の実力を「認めて」ライバルだと思っています。

同様に才能があっても、掲げる目的が違うだけで大きな差が開く。
「バクマン」のこの先の展開は分かりませんが、
そう簡単に彼らは成功しないんじゃないかと考えてしまいます。


自分の目標を高く持って、自分の信じるように動く。
周囲の人たちのいいところを認めて、
その人たちのために自分ができることをする。
人から評価されるための行動ではなく、
人のために何かしたいという動機からの行動をできる人間に、
少しずつでもなっていけたらいいなと思います。
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