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カモミールの香りにのせて、日常を書きとめていこう。ただ徒然と。
Callender
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deepnight
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つくば在住
ふるさとは名古屋
クラ吹き界の異端児
アグレッシブピアノ弾き
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有川浩
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いきものがかり
BUMP OF CHICKEN
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51HsDJSCU9L.jpgどうにも言葉がまとまらず、
記事が書けないという時があります。
そんなときの保険が「紹介」カテゴリ。
お待たせしました「塩の街」レビューです。

第10回電撃ゲーム小説大賞「大賞」、
有川浩のデビュー作。
本編大幅改稿、番外編短編4編を加えて
堂々のハードカバーリメイクです。

塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。
塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた―――

(帯より)

冒頭から、世界は崩壊しかけています。
その原因である「塩害」については、ここでは言えません。
本を読んでもらうしかないというのがつらいところです。
その壊れてしまった世界を一言で表現するなら。
街中に立ち並び風化していく塩の柱は、
もはや何の変哲もないただの景色だ。

(目次より)

東京でひっそりと暮らす秋庭と真奈。
静かに暮らす二人の前を様々な人物が行き過ぎる。
巨大なリュックを背負って海を目指す遼一。
脱獄囚のトモヤ。
彼らとの出会いが、二人に何かを落としていく。

そんな中、入江という人物が訪れる。
「世界とか、救ってみたくない?」
彼の訪問が、物語を加速させていく。

―――世界なんかどうなってもいい。
あの人が無事でいてくれさえすればそれで。

作品のテーマはこれだけです。
世界は滅びてしまうけど、
自分と自分の大事な人は世界が滅びるまでは永らえる。
その結果を望む登場人物たちが作り出すお話です。

終盤、入江の辛辣な台詞があります。
24時間テレビに合わせたかった理由もそこに。

―――昔さあ、愛は世界を救うって、ヘドが出そうなキャッチコピーの番組やってたの知ってる?

あれがもう、嫌いでねえ。

愛は世界なんか救わないよ。賭けてもいい。愛なんてね、関わった当事者たちしか救わないんだよ。救われるのは当事者達が取捨選択した結果の対象さ―――
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20070727214039.jpg予告したのは随分前ですが、紹介カテゴリ。
有川浩「空の中」です。
電撃小説大賞受賞作「塩の街」でデビュー。
第2作目のこの作品は、
電撃からは異例ともいえるハードカバーでの出版。

とはいえ当時僕は、
この作品が出てることを知りませんでした。
第3作目の「海の底」発売後に知りました。

まずは帯からの引用。

200X年、二度の航空機事故が人類を眠れる秘密と接触させた―――
「変な生き物ゆうたわね?そやね?」
―――秘密を拾った子供たち。
「お前を事故空域に連れて行く。話は現場を見てからだ」
―――秘密を探す大人たち。
秘密に関わるすべての人が集ったその場所で、最後に救われるのは誰か。


国産航空機プロジェクト「スワローテイル」のテスト飛行。
航空自衛隊の訓練飛行。
四国沖、高度2万メートルでこれら2機の飛行機が爆破炎上。
これがこのお話のプロローグです。

例によって長めなので追記で。

BUMP OF CHICKENについての記事を書くと言ったので、
書いてやろうかと思います。
ロックフェス、行きたかった……違う。行けば良かった、だ。
そろそろ4thアルバムの情報流れないかと期待してるんだが……
まだなのかな。夏のライブが終わったら出るかしら。

BUMPと出会って3年半になりますが、
そのときどきで好きな曲は変わります。
聴いてしばらくたった後発作的に「この曲いいッ」ってパターンが多くて。
だからこの曲がいい、とはなかなか言い難いんですが。
とりあえず、今確実に言える選りすぐりの10曲を。

10位「続・くだらない唄」
手頃な紐と手ごろな台を都合よく見つけた
これ以降の盛り上がりがたまらなく泣けます。
藤くんの泣き笑いみたいな歌声もぐっときます。
また手を触れるかな、夢が見えるかな?景色に色がつく―――

9位「真っ赤な空を見ただろうか」
以前少し書きましたが。
ため息の訳を聴いてみても 自分のじゃないから分からない
この、冒頭の詞ではっとさせられました。

8位「ギルド」
美しくなんかなくて、優しくも出来なくて、
それでも呼吸が続くことは許されるだろうか?
ああ、俺がいる。気が狂うほどのまともな日常を生きてる。
愛されたくて吠えて、愛されることに怯えて―――
震えが止まりませんでした。

7位「車輪の唄」
チャリンコソング。口ずさみながらペダルをこぎます。
約束だよ 必ず いつの日か また会おう
ちょっと切ない話だけど、希望は捨てちゃいない。

6位「Title of mine」
藤くんが一時期歌えなくなったらしい、やたらと重い曲。
人に触れていたいと思うことを恥じて
嗚咽さえも噛み殺して
よくもまぁ、それを誇りと呼んだもんだ

わかっていても、同じことを繰り返すんだよな。

5位「Ever lasting lie」
たしか以前紹介しましたね。
詞の意味を理解するのに2年以上かかった。
あまりに壮大な物語。僕は勝手に違う解釈をしてる。

4位「ベル」
電話とメールの違いこそあれ、感じるものは多分一緒だ。
僕のことなんか一つも知らないくせに
僕のことなんか明日は忘れるくせに
……その一言が、優しすぎた。


3位「K」
出会いはここから。すべてはここから始まった。
愛すべき黒猫ホーリーナイト。
それ以上言うことはない。

2位「ダンデライオン」
2分半に凝縮された物語。
その短さが、たまらなくいいんですね。爽やかな終わり方が最高です。
ちなみに、因縁つきの曲でもあります。

1位「ハルジオン」
問答無用。ここだけは譲れそうもありません。
何度この曲に助けられたことか。
このブログを支える柱です。
ちなみにもうひとつの柱はカミツレ。

こうして見ると、
・単純に万人が感動できる素晴らしい曲
・個人的に感情移入しすぎてる曲
があることがわかります。
やはり後者の方が、想い出と交わる分ずっと好きでいられる気がします。
いい意味でも悪い意味でも。
エピソード記憶、という奴でしょうかね。

それでは、長々と失礼しました。

410104824X.jpg新潮文庫今月の新刊。
「天国の本屋」シリーズ3作目です。
昔映画になってましたね。
どうやら1作目とこれを足した形らしいですね。
映画版、見たくなりました。

1作目を買ったときに、
そのロマンチックな描写に惹かれて。
時折入る温かなタッチの挿絵がいい味で。

「天国の本屋」は、主人公が天国の本屋でバイトする話です(まんまだ
まず「天国」の設定が面白いです。
100歳で設定された人の寿命の、残りを生きる場所が天国だそうです。
つまり80で死んだら20年天国で生きて、その後転生すると。
しかし中には未練を残した人もいて、そういう人は緑の瞳を持っている。
主人公は天国で働くアロハシャツの老人「ヤマキ」に連れられ、
短期間天国でのバイトをすることになります(死んではいません
主人公と、この緑の瞳を持つ人との出会いが、作品の鍵。
とまぁ3作通じてこの設定は同じです。

3作目の「恋火」の主人公は、売れないピアニスト。
仕事がなくなって悪酔いしたところを、ヤマキに連れてこられます。
そして、現世に未練を残す翔子と出会う。
本屋での本の朗読サービス、翔子との出会いを通じて
彼は失っていたものを見つけていきます。

ピアノを弾くことと、本を朗読することは似ている。
もちろん表向きには何もかもが違う。でも、すでにある楽譜、すでにある本を、指と鍵盤を使って、または読みあげることで、聴く者に伝える。そしてそれは同じ楽譜、同じ本であっても、弾く者、読む者によって違う音色を奏で、違う言葉となる。
(中略)
本当はピアノを弾くのも同じことなのだ。自分なりの演奏を極めることも大事だが、聴いている人の波動を感じ取って演奏することも同じくらい大事なことだったと。


このくだりが、とても気に入りました。
朗読か……やったことないや。そういえば母さんがとても上手でした。



―――その花火を見れば、二人の恋は成就する。
何を今更とお思いでしょうが、今更の紹介です。
これまでにも何度か日記で書いてましたけどねー。
このたびめでたく完結しました。
全二十二巻+剣心皆伝。
その歩みを振り返ってやろうという企画です。

弱っちい剣道少年が、中学時代に出会った聖書(バイブル)。
天翔龍閃も牙突も、真似して遊んだ子供です。
だから発売が決まったとき、諸手を挙げて喜んだものです。
思い出のマンガにもかかわらず、持っていなかったのは、
完全版を待ち望んでいたから。
このときを待っていたから。
待ってよかった。

そして、完全版を彩る表紙。
正直コレだけのために買うんでも惜しくない(えー
ここでは全二十二巻の中でも特に好きな絵を挙げていきます。

02.jpg衝撃を受けた第二巻。
まさか黒笠とは……
一巻の剣心と対比させることで、
「るろうにと人斬り」という
作品のテーマを表現した始まりでした。
この「対比」が、毎月二冊刊行で生きてきます。




06.jpgそして第六巻、待望の斎藤一。
悪・即・斬。
一番好きなキャラクターでした。
中学時代は道着を毎日洗うわけですが、
干したそれに向かって木刀で牙突っ!
練習したものです。
今となっては恥ずかしい思い出。



14.jpg第十四巻、悪のカリスマ志々雄様。
呼ぶときに「様」がデフォルトでついてしまう。
こんな人そうそういませんよ。
ペーパークラフトはこれを見て作りました。
「真実」と書いて「まこと」。
その名前にも憧れます。




15.jpg第十五巻「人斬り抜刀斎」。
巴とセットで、追憶編を収録しています。
全二十二巻で最もお気に入りの表紙です。
凍てつく眼光、光る剣先。
とんでもない芸術作品です。
額に入れて飾りたい勢いです。

……ん?なんかここまで悪役ばかりだ(笑)


20.jpg第二十巻、明神弥彦。
「最終巻は元服弥彦でガチ」との予測を
見事に裏切ってくれました。
燕ちゃんとのセットで登場です。
典型的な少年ヒーローで、
この年になって改めて読むと
彼の生き様、かっこいいんですよね。



22.jpgそして待望の最終巻。
発売前になかなか画像が公開されず、
公式HPの焦らしにやきもきしてました。
まさかの剣心組勢ぞろい。
ここでも、独り佇む二十一巻の縁との対比。
最後の最後まで、
「二冊ずつ刊行」のメリットを生かしてくれました。
惜しむらくは、恵さんがいないことでしょうか。


23.jpg二十二巻で完結、と思いきや。
最後にこんな隠し玉がありましたあくどいぞ集英社。
「剣心皆伝」表紙はまさかの歴代剣心。
「緋村剣心」の筆文字が光ります。
そして完全版の面白さのひとつに、
カバーをはずした中表紙に書かれた
「再筆」というものがあったんですが。
「皆伝」の再筆はなんと幕末編。
沖田君と龍馬がかっこよすぎでした。
買ってよかった(笑)

「皆伝」で知ったのですが、この表紙絵全て筆で書かれていたんですね。
だからこんなに味があったのかと、妙に納得。
改めて見ても感動的な表紙絵コレクション。
ここでは見せられませんが、全巻揃えると背表紙が逆刃刀。
完全版完結に、改めて和月先生に喝采を送りたいと思います。
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